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ロンリー・サーファー

2012/05/15 20:25

 

ジャック・ニッチェ「ロンリー・サーファー」(1963年)
 
 
今回はちょっと趣向を変えて、ジャック・ニッチェ行きましょうかね。さて、ジャック・ニッチェ、何から始めればいいのでしょうか。私が最初にその名前を意識したのは『カッコーの巣の上で』でしょうか。映画をご覧になった方なら、良くわかると思いますが、まだの方にはネタバレになりますので、紹介が難しいですね。どうでも良い映画なら、それこそどうでも良いのですが、さすがにこの映画は、もしまだの方であれば、いつかは対峙しなければならない歴史的な名画ですからねぇ~。ジャック・ニッチェは主演のジャック・ニコルソンとは生年月日が全く同じだとどこかで読んだ記憶があります。あっ、名前も似てる!!
 
奥さんがバフィー・セント・メリーと言っても、今ではあんまり知る方はいないでしょうかね。アメリカ原住民の血を色濃く受け継いだ音楽家で、「いちご白書」、「ソルジャー・ブルー」(キャンディス・バーゲン)の主題歌で有名ですが、う~んちょっと古すぎるかな。彼女が好んで使った楽器が、小さなのこぎり(危ないな、鉄板かな)の一方を口にくわえて音を出すものだったような記憶がありますが、『カッコーの巣の上で』で最後に奏でられる音楽は、このミュージックソーと呼ばれる、日本でも幽霊が出てくるときに使われるもので、実に奇妙な味を醸し出すもの。これが、また映画とよく合ってるのですよ。のちに、サントラ盤も買いましたですよ。
 
ニッチェは、モンキーズ、ティム・バックリー、ボビー・ダーリン、マリアンヌ・フェイスフルなどアレンジを担当しますが、なんと言っても我らがバッファロー・スプリングフィールドBuffalo Springfield Again』の「Expecting To Fly」にプロデューサー/編曲家/ピアニストとして参加、その後のール・ヤングとの運命的なつきあいが始まるのです、これが凄い。
 
一方で、ニッチェはストーンズの『Let It Bleed』にライ・クーダーを伴って録音に参加しています。ニッチェ君もまた、ニッキー・ホプキンスとは違った役割で神出鬼没の活躍をしているのです。その後は、『エクソシスト』『カッコーの巣の上で』『ナインハーフ』『愛と青春の旅立ち』『スタンド・バイ・ミー』など数々の映画音楽を手がけます。『愛と青春の旅立ち』では妻のバフィ・セント・メリーと共作した主題歌「Up Where We Belong 」がアカデミー賞主題歌賞も受賞しましたね。
 
ジャック・ニッチェは、当初というか60年代初めはフィル・スペクターのお手伝いというか、助手みたいなことをしていたようですね、ところが気分屋のスペクター、穴を空けることはざらだったようで、その間、まじめ人間ニッチェ君は、スタジオでいろんな実験をしていたそうな、そこで偶然生まれたのが、この「The Lonely Surfer」ということだそうです。出来過ぎの感なきにしもあらずですが、聴いていると『カッコーの巣の上で』での、のんびりした音楽とよく似ています。
 
この「The Lonely Surfer」、リード楽器がベース、今聴いてみるとそれほどの曲とは思えませんが、しかし当時はインパクトはあったんでしょうね、相当話題になったようですから。参加ミュージシャンが凄いです。ハル・ブレイン、フランクキャップ、トミー・テデスコ、ビル・ピットマン、レイ・ポールマン、ドン・ランディ、レオン・ラッセル、ジミー・ボンド、デヴィッド・ゲイツ。
 
私は、ニッチェのニール・ヤングとの密接な繋がり、そしてタイトルからビーチ・ボーイズ的なものとの繋がりを求めて、購入しましたが、実際はあまりこの方面での繋がりはこのアルバムからはほとんど感じとることはできません。しかし、古き良きアメリカの音楽は聞こえてくるような気がします。
 
ジャック・ニッチェは2000年8月25日、気管支疾患の為に63歳で死去しました。彼の冥福を心から祈ります。
 
 

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夢みる人

2012/05/07 18:04

 

ニッキー・ホプキンス「夢みる人」(1973年)
 
 
連休中に、東京ドームネット裏で巨人-阪神戦を見た。統一球のせいかもしれないが投手戦と言うよりは貧打戦、しかし観戦してその応援のうるさいこと、耳栓が必要なほど。盛り上がるべきところで盛り上がるのはスポーツ観戦だから当たり前だけれども、とにかく無闇矢鱈と闇雲に応援団らしき集団が騒ぐのだ。もうプロ野球は終わっているのかも知れないと思わざるを得ない。
 
昨年見た巨人-広島戦も、カープ応援団の鐘・太鼓・ラッパには往生した。陰謀ではないかとまで訝しむほどの異常な騒ぎよう。時の為政者が失政を問われないように、球団スポンサー企業の内紛を突かれないように、要所要所に煽動者を紛れ込ましているのではないかという疑いまで持ってしまう。そう言えば、『KAN』というただの煽動者が首相にまでなりあがる国だ。あぶねぇ~、あぶねぇ~。
 
その点、ロック・ミュージックは安全だ。自分の耳で確かめることができる。何も煽動されることもない。いや、プロモーションとか言う奴にだまされてるケースもないではないかな。宣伝文句についつられて買ってみたところ、それほどでもないということは確かにある。しかし強制されたわけでなし。自己責任だ。気に入らなきゃ捨てればいい。
 
と、つまらないことを呟いてしまったが、本題はニッキー・ホプキンス様だ。どうも、影が薄いんだよな。しかし、ロック・ミュージック界でもっとも有名なバイ・プレイヤーと呼んで差し支えないであろう。参加した曲は、数知れず、それこそ神出鬼没の活躍である。なかでもザ・ローリング・ストーンズとの「ビトウィーン・ザ・バトンズ
」、「サタニック・マジェスティーズ」、「ベガーズ・バンケット」、「レット・イット・ブリード」といった作品でその華麗なピアノ・プレイを披露したのは、あまりにも有名だ。もちろんこれだけにとどまらない。
 
ジョン・レノン:「ジェラス・ガイ」(1971)、ジョー・コッカー:「You Are So Beautiful」(1974)、ジェフ・ベック・グループベック・オラ」(1969)、ビートルズ:「レボリューション 」 (1968)等々数え上げれば切りがない。なかでも、とびっきり印象的な曲はストーンズの「シーズ・ア・レインボウ」、ジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」のピアノだろうか。
 
「夢みる人(The Tin Man Was A Dreamer)」はそのニッキー・ホプキンスが1973年に発表したアルバム。風貌からしても物静かな印象なのであるが、1曲目はピアノ・ソロで確かに静かに始まるのだけれども、2曲目はジョージ・ハリソン、クラウス・ヴーアマン等が加わり軽やかなカントリー・タッチの曲となり、3曲目では、ほぼ同じメンバーでジャム・セッション風の曲、はたしてどんなアルバムなんだろうと思っていると4曲目、妻のドリーに捧げるバラード、まあこのあたりは予想通りというか...流れる様なピアノ伴奏にデル・ニューマンのアレンジのストリ
ングスが英国風に加わってくる。ミック・テイラーのワウワウギターソロ。ところがどっこい、5曲目「スピード・オン」では、声が裏返ったりしながら派手にシャウトする。ふ~ん、こんな一面もあるのか。
 
1. サンダウン・イン・メキシコ  
2. ウェイティング・フォーザ・バンド  
3. エドワード  
4. ドリー 
5. スピード・オン  
6. 夢見る人  
7. バナナ・アンナ  
8. 弁護士の嘆き  
9. シャウト・イット・アウト  
10. ピッグズ・ブギ
 
レコードでは,B面に移って表題曲、切ないメロディーでやはり一番の聴きものであろう。7曲目、一転してホンキー・トンク調でかなり激しく迫ってくる。このあたり、ちょっと印象とは異なって面食らう。そしてここで、もうひとつのこのアルバムでの聴きもの、ひょっとしたらこちらの方が人気が出そうかな。8曲目の「弁護士の嘆き」、ただし歌詞の内容が今いち理解できない。解読力のなさなのか、日本語訳がおかしいのか、結局何を言いたかったのかが良くわからない。皮肉な内容なのかな、残念、ただし憂いをはらんだ美しい曲ではあるぞよ!
 
長らく廃盤となって入手が難しかったようだが、最近は輸入盤なら普通に手に入るようだ。興味のある方は、一度手にとってじっくり聴いてもらいたい。派手なフレーズは期待しないで欲しい。まあ、地味なアルバムかな。ただし、聞き終わると何となく寂しくなってしまうのは、彼がもうこの世に居ないからなのだろう。1994年に50歳で亡くなっている。夭折というほどではないが、残念!非常に残念! 

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アランフェス協奏曲

2012/05/02 09:02

 

ジム・ホール「アランフェス協奏曲」(1975年)
 
 
私事で失礼かとは思いますが、私のオーディオ・セットを紹介しましょう。
レコード・プレイヤー:マイクロ DD8(最近出番は減ったが)
プリメインアンプ:ユニゾン・リサーチ シンプリーフォー with シンプリー・フォノ
CDトランスポート:CEC TL5100
DAコンバーター:新潟精密 FDA1241(倒産しましたね)
スピーカー:YAMAHA NS1000 MONITOR
というラインアップだ。
 
新しいものでも、10年以上は経過しているかな。特に誇れるものはないが、CDトランスポートとDAコンバーターの組み合わせは気に入っている。真空管のアンプと相俟って音が柔らかい気がする。
 
ところが最近、この組み合わせで音楽を聴くと、30分くらいで音がぷっつりと切れてしまうようになった。千葉市のオーディオショップに持って行ったところ、原因はおそらく次のどれかではないかという。
1.CDトランスポートとDAコンバーターをつなぐ光ケーブルの端子が錆び付いており、信号が十分に流れていない。
2.CDトランスポート側の出力に何らかの異常が生じていること。
 
とりあえず、1.の光ケーブルを交換して家に持ち帰って、ビートルズの「アビー・ロード」を聴き始めたところ、何と驚く無かれ、今まで聞こえてこなかった音までが聞こえ始めたような感覚にとらわれてしまった。そこで、次に取り出したのが、私のお気に入り標記のジム・ホール「アランフェス協奏曲」。名盤だ。
 
メンバーは、ジム・ホール(g)、ローランド・ハナ(p)、ロン・カーター(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、チェット・ベイカー(tp)、ポール・デスモンド(as)、ドン・セベスキー(arr)。スティーヴ・ガッドがちょっと異質な感じがするが、錚々たる顔ぶれだ。しかし、これがまた素晴らしい音でなり始めたのだ。これには、ウットリとしてしまった。
 
交換した光ケーブルの値段は、私にすればちょっと高めのものだったが、店主の話では、定価は10倍くらいの設定らしい。まあ、どんな計算の結果で私に渡してくれたのかは、良く理解出来なかったのだが、しかしケーブル一本でこれほどまでに音が変わるのかと今更ながら驚いてしまった次第。端子を磨いた方が良いということで、早速ホームセンターに行き研磨材入りのスポンジを2枚購入。1枚98円。安い。
 
ジム・ホール「アランフェス協奏曲」、実は、このアルバムで初めて聴いたわけではない。CTIで名を売ったデオダートヒューバート・ロウズの曲を中心に集めた「ジャズ/アランフェス&ツァラトゥストラ」というアルバムだ。amazonで調べる限り廃盤のようだ。
 
勿論、この石仏のジャケットのアルバムも購入しましたですよ。ただ、どうしても私はこの「アランフェス協奏曲」ばかり聴いている。この曲の魅力は、私では語れない。それぞれがそれぞれの持ち味を遺憾なく発揮し合いながら、ソロを取り、共演し、至福の時間を作ってくれる。傍には日本酒を冷やで一杯だけでいい、つまみは何にもいらない。天上の音楽が20分間流れます。と思ったら、ぷっつん。どうもトランスポートに原因がありそうだ。

 

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イッツ・オンリー・ロックンロール

2012/04/27 18:42

 

ローリング・ストーンズ「イッツ・オンリー・ロックンロール」(1974年)
 
 
これも最初は、エア・チェックで聴いたアルバム。ストーンズは、このアルバムのように、ベスト盤ではないもののその発表の時期に必然性がないようなアルバムが何枚か存在する。もちろんあくまでこちらの受取りかたの問題であって本人達にとっては必然性があったのかも知れないが。「刺青の男」しかり、「ビトゥイーン・ザ・バトンズ」しかり、「フラワーズ」しかり、謂わば定期的に在庫一掃セールを行っているような印象なのだ。ビートルズではとても考えられない。ここらあたりが、似ているようで全く同列に語られることのない理由かも。
 
しかし、私はストーンズのこの手のアルバムが好きだ。上記のほとんどがお気に入りのアルバムである。しいてあげれば「フラワーズ」が一番かな。「イッツ・オンリー・ロックンロール」このアルバムは、初期ストーンズが多くのR&Bの名曲をカバーしたのとはまた違ったアプローチで、R&Bに挑戦している。
 
まずは3曲目の「エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ」、説明不要のテンプテイションズのビッグ・ヒットだ。そして8曲目自作の「マイ・フレンド」、邦題はややあっけないが原題は「If You Really Want To Be My Friend」というもの、ブルーマジックという黒人グループのサポートを得て黒く迫るバラード。名曲である。
 
でも、私が一番気に入っている曲は5曲目「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン」だ。何が素晴らしいかって、リードギターを弾きまくるミック・テイラーのカルロス・サンタナも顔負けのラテンっぽい音だ。そしてここでもまたニッキー・ホプキンスだ。ニッキー・ホプキンスについては次回にでも取り上げようと思っているが、とにかくストーンズとの相性は最高だ。ところでこの曲、ライナーノーツではミック・テイラーの曲ではないかという疑問を呈している。
 
ストーンズについてはジャガー・リチャーズのトレード・マークが、レノン・マッカートニーの如く絶対的な位置を占めているようで、それ以外のものを許さないような雰囲気がありそうだから、一方でライ・クーダーあたりとのパクリ騒動等も絶えないのではないかという気がする。また、ジャガー・リチャーズの絶対君主制に嫌気をさしたのが、ブライアン・ジョーンズであり、ビル・ワイマンだったのではないかなと想像している。イーグルスのフライ・ヘンリーも同じような葛藤を生んでいたようだし....
 
まあ、しかしこの「タイム・ウェイツ・フォー・ノー・ワン」は素晴らしい。6分37秒と短くはない曲だが、ラストのミック・テイラーのギターソロはいつまでも続いて欲しいと願うほどだ。ミック・テイラー渾身の一曲。このアルバムを最後にミック・テイラーはグループを去ってしまう。ついにこのグループに馴染めなかったという感じだが、しかし貢献度については、どんなに評価してもし過ぎることはない。ストーンズの絶頂期を作ったと言っても過言ではない。以前にも書いたように、私はロン・ウッドが好きではないし、評価もしない。むやみにステージで喫煙するのも、ジャンキーの頃のクラプトンを真似してるだけで、馬鹿っぽくて嫌いだ。ミック・テイラーさえいれば、ストーンズは停滞することはなかったんだろうけどな。
 
私の持っているCDは1998年版であるが、2009年にリマスターされたものが評判がすこぶるよろしいようだ。どうするかな。

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REVOLUTIONS-The Very Best Of

2012/04/24 13:23

 

スティーヴ・ウィンウッド「REVOLUTIONS-The Very Best Of」(2010年)
 
 
私が購入するスティーヴ・ウィンウッド3枚目のベストアルバム。1枚目が「クロニクルズ(1990年)」、次が「ベスト・オブ・ステーヴ・ウィンウッド(2001年)」、そして懲りずに3枚目がこれ。ホント、ベスト盤が好きだな。
 
1枚目がソロ活動に入ってからの比較的新しいナンバーをそれも新録音を含めたベスト盤となっており、次が逆にそれ以前の彼のスタートであるスペンサー・デイヴィス・グループからトラフィックを経て、伝説のスーパーグループ、ブラインド・フェイスまでの、いわゆるソロ以前となっているので、これらは全く重なっていない。
 
今回取り上げる3枚目のこの「レヴォリューションズ」、邦盤と洋盤とでは、内容が異なるようだが、基本的なコンセプト(嫌な言葉だね実に!)は、どちらも含んでいるということ、そして、当たり前のことだが、リマスターされているということ。1枚で2度美味しいってか。
 
メジャー・デビューともいうべき「ギミ・サム・ラヴィン」は、ブルース・ブラザースで一躍メジャーになったかも知れないが、しかし、既にロック。ミュージック界を震撼させる存在ではあったのだ。16歳で「サムバディ・ヘルプ・ミー」、17歳で「キープ・オン・ラニング」と立て続けにヒットを出し、それもこの若さでR&Bヴォーカリストとしての地位を厳然と確立していたのだ。早熟の天才という言葉は彼のためにあるというものだ。
 
シカゴの「AT・CARNEGIE・HALL」の有終の美を飾る「アイム・ア・マン」これも、彼の作品だ。とにかくその特徴は、ハモンド・オルガンを駆使しながらも、力強い曲を作り出すもの。
 
トラフィックでは、ブリティッシュ・フォーク・ロックともいうべき、泥臭い音楽に挑戦する。「ペイパー・サン」、「ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ」は代表曲と言えよう。この時期をもっとも高く評価する向きもあるようだ。
 
そしてスパーグループの走りとなった「ブラインド・フェイス」、メンバーはクリームを離れたエリック・クラプトン、同じくジンジャー・ベイカー、リック・グレッチそしてステーヴ・ウィンウッド。デビューライブでは、何とハイド・パークに10万人を集めたというのだから、期待のほどが知れるというもの。発表されたアルバムのジャケットは、そのまま今でも使用されているのだろうか、微妙なものだったな。今、amazonで見たら、全く問題なく表示されている。一度ご覧になって下さい。PTAのおばさんは卒倒するかな。もちろん、中身の方がより芸術性は高いのだが。
 
そして、しばらくの雌伏の時を経て1980年に発表されたのが、デジタル楽器を駆使してほとんど一人で作り上げた「アーク・オブ・ア・ダイヴァー」。これはよかった。なにがいいって、まずは1曲目の「 While You See A Chance」を聴いて頂きたい。導入部のなんともいえない期待を膨らませるようなシンセサイザーの響き、ドラムが入ってくると、ずっと終わりまで弾むようなリズムを淡々と刻む、彼にしてはR&B臭さはなく、唯々明るく力強く歌い上げる印象なのだ。1980年といえば、個人的には完全にスランプに落ち込んでいた時期で、この力強い唄に随分と助けてもらったものだ。聴くたびに、もっと頑張らねばという気になったものだ。その意味でも忘れられない。
 
残念ながら、人気沸騰した「Talking Back to the Night」、「Back in the Highlife」、「Roll with it」あたりになると、あまりピンと来なくなってしまったな。なぜなのかな?
 

2008年2月には、マディソン・スクエア・ガーデンでエリック・クラプトンと3日間のコンサートを実現させ、元気な姿を披露している。天才少年スティーヴ・ウィンウッドの一生を(まだ健在だが)俯瞰するには絶好のアルバムだ。 

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ロイヤル・アルバート・ホール

2012/04/12 12:06

 

ボブ・ディラン「ロイヤル・アルバート・ホール」(1998年)
 
 
立川談志の落語CDで、観客と喧嘩する場面が収められたものがある。立川談志とボブ・ディランを一緒に論じるのは無理があろうというもの、しかし歴史に残る喧嘩の場面がボブ・ディランにも残されている。
 
ライブアルバムでの観衆とのやりとり、これほどスリリングなやりとりが過去にあっただろうか?スリリングというのか、B面7曲目の「やせっぽちのバラッド」が終わって聴衆と次のやりとりがある。
 
Man in the audience:Judas![Applause]       聴衆の中の男:ユダ!(歓声と拍手)
Dylan:I don't believe you..You're a LIAR.  ディラン:お前の言うことなんて信じない、お前は嘘つきだ
Robertson:Get fuckin' loud!           ロバートソン:でかい音で行くぞ
 
文字だけ見る限りは、確かに険悪な感じだ。まあ、しかしよくよく聞いてみるとこの聴衆の男の声も切迫感のあるものではないし、これに反応する聴衆も攻撃的にとがっているというものではない。苦笑いというのか失笑というのかと共に、これが拍手に変わるのである。
 
もともと、前回も触れたとおり前年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの観衆の怒り(実は何に対するものであったのか諸説が入り乱れているのだが)が知識としてこの時の聴衆の頭の中にあることが引き金になっていることは容易に想像できる。要するに、怒りのポーズの物まね、受け売りなのだ。
 
ユダはキリスト教世界の最大の裏切り者、それをたかがフォークシンガーの旗手と思われた唄歌いが、エレキギターを持っただけで怒り狂う方がよっぽどどうかしている。まあ、確かにそういう時代ではあったかも知れないが、しかし、この狭量さには恐れ入る。なんたる侮辱、何と失礼な態度であろうか。
 
1枚目がアコースティックバージョン、そして2枚目がザ・バンド(当時ホークス)をバックに、エレクトリックバージョン。私は、ほとんど2枚目しか聞かないのだが、しかしそれにしても、気合いの入った歌と演奏である。若さも手伝って、声もよくとおり最高のライブと呼んで差し支えないのではないか。この高いレベルが続いた中での先ほどの唐突とも思える「ユダ!」発言、全く状況が理解できないのである。
 
ディスク:2
1. テル・ミー・ママ
2. アイ・ドント・ビリーヴ・ユー
3. 連れてってよ
4. 親指トムのブルースのように
5. ヒョウ皮のふちなし帽
6. いつもの朝に
7. やせっぽちのバラッド
8. ライク・ア・ローリング・ストーン
 
ひょっとして編集されたものではないかという疑いがないでもない。ディランの受け答えも、感情がこもっているようでいて、実は的を外しているような印象。普通「裏切り者!」と罵られたら、どう応えるだろうか、これが”泉谷しげる”だったら「ふざけんな!この野郎、ここに上がってこい」ってな感じになるのではなかろうか、それが、ただ低い声で「I don't believe you..You're a LIAR.」、感情の高まりは感じられるが、おいおい独り言かよ。「You're a LIAR.」の部分は、だいぶ気が立ってきた様な声だが。まあ、この日本語訳もなんだかのんびりしたものだ。私だったらこう訳すね、「何をっ!このインチキ野郎の嘘つき野郎!」
 
しかし「イク・ア・ローリング・ストーン」が始まると、全ての怒りがぶつけられているといっていい、凄まじいエネルギーで聴衆を挑発するかの如く「How does it feel、How does it feel」の連呼である。歌で勝負、弁解や弁明は全くしない。ディランのディランらしいところだ。中山康樹著の「ディランを聴け!!」では、それほど過激なものではないと断じているが、そうだろうか、私には十分に過激に聞こえる。
 
このあたりの怒気は素晴らしい。まさに「文句あっか!」の世界である。バックの演奏も、このディランのエネルギーを受けて、更に増幅・加速した印象だ。ドラムもレヴォン・ヘルムではないそうだが、とにかく荒っぽくて強い音で迫る。そして、終わると「サンキュー!」の一言、私には、この心ない聴衆に向かって「馬鹿野郎!」と発しているようにに聞こえる。
 
しばらくは声が出ない。
 
なお、このアルバムタイトルは「ロイヤル・アルバート・ホール」なのだが、実は66年5月17日、マンチェスターのフリー・トレード・センターでのライヴなのだ。このあたりなぜなのかは良くわからないが、多分、「ロイヤル・アルバート・ホール」という名の海賊盤が多く出回ったことに対する皮肉ではないのだろうか。
 
 

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ロータスの伝説

2012/04/04 21:27

 

サンタナ「ロータスの伝説」(1973年)
 
 
1973年7月3,4日大阪厚生年金ホールのライブ。さんざん国民を愚弄し浪費三昧をし続けた旧社会保険庁の皆様方の厚生年金の資金による箱物事業の唯一の文化的遺産というものかも知れない。ありがとう。
 
カルロス・サンタナはなかなか面白い男である。最初は圧倒的な音の洪水を背景にした民族音楽のリーダー的存在かと思いきや、、次は地域性を超越したリズム音楽の伝道師、そして、求道者に。音楽も単純明快なラテンロックから出発し、官能的なギター中心の音と思ったら、次には宗教的な色彩をまといはじめ混迷を極めた印象。混沌という言葉が一番似合ったギタリストかもしれない。
 
アルバムも、「Ⅲ」までは、順調に成長したものの、「キャラバン・サライ」でアルバム・ジャケット以上の音を提示できなかった痛みが、その後の彷徨を誘ってしまったのか、迷走を始める。
 
しかし、多分本人は、何にも考えていないノー天気人間ではないかと思われる。種類は違うが、ボブ・ディランに似たタイプではないか。個性が強いようで、周囲に乗せられやすいタイプ、依怙地のようでいて、実は丸い、厭世的のようでいて超世俗的。多分、どうでも良いのではないか。やりたいようにやる。評論家がいろいろと色づけしてくれるだけ。
 
このアルバム、発表されたのは既に約40年前(最近このフレーズが多くないかな)、時代を語るのにひと昔前とか一世代前という言葉はあるが、果たして40年前をどう表現すればいいのか。20数面体の横尾忠則デザインジャケット(サッカーボールか?)、LP3枚の圧倒的な迫力で発売されたアルバムなのだ。今持っていれば、骨董的価値は十分だろう。
 
音楽の中身が問題だ。私は、今回アマゾンの超廉価盤が発売されていたので、まあ1度聴いてみるか程度の関心を持って購入し聴いてみた。1000円ちょっとなのだ。もちろん、リズム部隊にマイケル・シュリーブとチェピート・アリアスというグループ史上最強のメンバーがいることも購入動機の一端とはなっている。これにニール・ショーンのギターが加われば最強なのだろうが、まあ、贅沢は言うまい。
 
この超廉価盤の内容は次のようになっている。
 
ディスク:1
1. 家路(ゴーイン・ホーム)
2. A-1ファンク
3. 果てしなき道
4. ブラック・マジック・ウーマン
5. ジプシー・クイーン
6. 僕のリズムを聞いとくれ
7. 輝ける光
8. バトゥーカ
9. シババ
10. ストーン・フラワー(イントロダクション)
11. ウェイティング
12. 砂上の楼閣パート1
14. ソウサリートのサンバ
 
ディスク:2
1. マントーラ
2. 京都(ドラム・ソロ)
3. 砂上の楼閣パート2
4. ネシャブールの出来事
5. すべては終りぬ
6. 君に捧げるサンバ
7. ミスター・ウドー
8. 祭典
 
なんたる迫力。なんたる重厚感。なんでドラムソロが”京都”なのだ、意味不明。「ネシャブールの出来事」は、ウッド・ストックの超絶エネルギー演奏には劣るが、しかし、このグループの名刺代わりの曲であろう。音圧が半端ではない。ただし、この歳で聴いていて感じることは、もう少し陰影を感じさせる演奏の方が良かったのではないか、ちょっと平板に聞こえる。もちろん、40年前はこれで良かったのかも知れない、まあ、このあたりは、如何ともし難いところだ。感性の変化だろう。
 
サンタナは、やはりライブで実力を発揮するアーティストだ。サンタナⅢのレガシーバージョンで発表されたフィルモア・ウェストの1971年のライブも負けず劣らず素晴らしい。是非聴き比べて欲しい。たいした時間も費用も必要としないのだから。
 
 
 

 

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CAUGHT・IN・THE・ACT(Remaster)

2012/03/29 21:26

 

 グランド・ファンク・レイルロード CAUGHT・IN・THE・ACT(Remaster)」(2003年)

 

 

 
2回目の登場である。当初の発表は75年。既に40年弱前、十分に昔だ。私は、当時FM放送のエア・チェック(もう死語かな)をして聞いたのが最初。それもオープン・リール、若い人にわっかるかなぁー、LPは所持してないが、その音の良さには、当時から驚嘆したものだ。
 
そして入手したのが95年版のCDなのだろうか、amazonで調べる限りそのようだ。GFRのライブは別に超名盤が存在する。さかのぼること5年、70年の「ライブ・アルバム」、マーク・ファーナーの荒々しさ、メル・サッチャーの唸るようなベースの威力は絶大で、ほぼこれを再現した後楽園の豪雨の中のライブは伝説になっている。
 
そのライブ盤と比べると、随分と小さくまとまったような批判を受けたものだった。何時の時代も、昔は良かったと無条件に、手放しに讃える輩はいるもので、これもそうだったのかも知れない。まあ、エネルギーは若い方が強いのは当たり前なのだが、今聴き比べてみると、70年のライブはちょっと粗すぎる感がある。
 
最も異なるのは、この5年間にポピュラーなヒット曲を連発したことだ。プロデュースの勝利かも知れないが、しかし結果的には、ポピュラーミュージック界を席巻したのは間違いない。
 
I'm Your Captain/Closer To Home
Some Kind Of Wonderful
Shinin' On
The Loco Motion
We're An American Band
 
というビッグ・ヒットが生まれたのだ。
 
ロックミュージック界に置いては商業的な成功を評価しない傾向があるが、それは本人達にとっては酷であろう。まあ、その成功の結果、堕落してしまう傾向があるのは、他の世界だって同じ事なのだから。
 
本題に戻ろう。このリマスター盤である。ソフィスティケイトされたと揶揄されたりしたこのアルバムだが、しかし、今回このリマスター盤を入手してびっくりしてしまった。何のことはない、荒々しさは全く失っていないどころか、暴力的なまでに激しい音が眼前に迫ってくるのだ。特にキーボードの音が明瞭に立体的に迫ってくる。科学の進歩は素晴らしいと言うべきか。
 
ただし、一言。私が大好きな「クローサー・トゥ・ホーム」、この曲の最後の哀愁を込めたリフレインの部分が無惨にもぶった切られているのだ。ライブ盤には珍しく、フェイドアウトしていたのだが、これが夕日の浜辺を眺めるような余韻を残して、切ない気分にしてくれたものだが、今回は次の「ハート・ブレイカー」にメドレーのように繋がってしまっている。
 
これまで何度も言っているように、リマスターには2種類有るのだ。いいリマスターと悪いリマスターと。今回のリマスターは必ずしも悪いと断定できないものだが、私は途中でぶっ飛んでしまったのは確かだ。曲に対する愛情がないと、往々にして今回のような機械的なリマスターになってしまう弊害はあると指摘しておこう。

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爺っちゃんビーチ・ボーイズ来日決定!しかし見送り決定

2012/03/28 11:28

 

爺っちゃんビーチ・ボーイズ来日決定!しかし見送り決定
 
 
久しぶりにビーチ・ボーイズのホーム・ページを見たら、8月16日(プレスリーの命日?)QVCマリンフィールドで来日公演とあるではないか!こりゃあ大変、ところでQVCマリンフィールドって何処だ?早速調べてみると、千葉市幕張のマリンスタジアム(旧名称なのか)のこと。なんだ家から10分で行けるじゃあないか、で早速ネットでチケットを購入、必要事項を入力して大枚9千円を奮発して、さあ確定ボタンを押そうとしたら、何とサービス料500円、システム使用料210円その他もろもろで付帯費用が千円以上も。ぶち切れて、右隅の×を即クリック。
 
馬鹿にするんじゃあない、なんでわざわざあんた達の手を煩わさないで購入してやっているのに、サービス料だシステム利用料だって、お前は、ぼったくりバーか!!!このチケット業者(特に名を秘すが)ろくなもんじゃない。老人会のお慰みに折角つきあってやろうと思ったのに、残念なことでしたとさ!
 
しかし、残念

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モダン・タイムズ

2012/03/21 23:04

 

ボブ・ディラン「モダン・タイムズ」(2006年)
 
 
ボブ・ディランの名盤は数々あれど、まだ殆どここでは取り上げられていない。やはり当然ながら、60年代に集中していると言えるであろう。しかし、凄いのは70年代にも、80年代にも、そして90年代にも、それぞれ名盤を発表している。いや、21世紀に入ってもまだまだ元気にライブ活動を続け、且つ全米NO.1アルバムを叩き出す。この活力の源は何なのか!!
 
デビューは「風に吹かれて」。元歌は存在したらしい。その権利を買い取ったという話がある。だからといって価値が下がるわけではない。歌も、ギターも、歌詞も完璧だろう。ところが、私は、どちらかというとPPM、つまりピーター・ポール・アンド・マリーの方をよく聞いていた方なので、ボブ・ディランの素っ気ないというか、迎合しない姿勢が、いまでこそ天然自然な姿であったとわかるのだが、当時は作ったものではないのかという疑問があって、つまり演技しているのではないかという邪推があったので、どうもなじめなかった。
 
1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでエレキギターを抱えたディランが、観客からのブーイングに遭いトマトやらをぶつけられたという事件は、リアルタイムで経験したものだ。もちろんその場にいたわけではないが。その渦中で「ライク・ア・ローリング・ストーン」が全米NO.1になったときは、驚いた。チャートとは無関係のアーティストと思っていたからだ。何か不機嫌をぶちまけるというのか、世界を敵にまわしているというのか、とにかくかっこよかったなあ。
 
この曲を収録した「追憶のハイウェイ61」も、勿論大傑作であろうが、しかし総合的な完成度でいえばブロンド・オン・ブロンドが最高傑作の名に値するだろう。比較してもしょうがないのだが、しかし芸術家には必ず旬がある。その絶頂期に傑作をものすることが出来るかどうかなのだろう。とにかく、密度の濃い作品のオン・パレード。これを聴かずして「結構というなかれ!!」
 
声の張りという点ではまだ「欲望」も、十分に最高傑作の候補に挙げても良いだろう。今でも「ハリケーン」を聴くたびにゾクゾクするような興奮を覚える。もちろんここで一度取り上げた「血の轍」もその資格有り。
 
ところがである。この44番目のアルバム「モダン・タイムズ」、2006年に発表されるやいなや、さきの「欲望」以来30年ぶりにそれもチャート第1週でNO.1に輝いたのだ。なぜなのか?何か作品の出来とは別の話題性があったのかと思い、別にあまり気にかけることもなく、いつもの悪い癖で、積ん読状態にしたままだった。1回は聞いたが、やはり老人の声だなと放置したままだったのだが、前回の「ディラン・ザ・ベスト」に取り上げられた「メイク・ユー・フィール・マイ・ラブ」に触発されて、本気で聴き始めてみたのだ。
 
最初に「ALL SONGS WRITTEN BY BOB DYLAN 」とある。いや3曲目の「ローリン・アンド・タンブリン」はマディーウォータズもクリームも演ってたぞ!歌詞が少し違うのかな。まあビーチ・ボーイズの「サーフィンU・S・A」の例もあるから大目に見るか。そのチャック・ベリーだけど、1曲目のサンダー・オン・ザ・マウンテンこれがライナーノーツにもあるとおり、歌もギターも、もろ「ジョニー・B・グッド」なのだ。これは可笑しいというか、おもしろい。
 
各曲の聴き所にも触れたいのだが、ひとつだけ、6曲目の「ワーキングマンズ・ブルース♯2」。私はこの曲が一番気に入っている。なにがいいかって、とにかく、淡々と歌うのだが、聞き飽きることがない。何時までも聴き続けられる感じなのだ。
 
それぞれの曲については各自、自分の耳で確認して欲しい。それだけの価値がある楽曲群だ。日本政府も財務省埋蔵金探しに失敗したが、私は期せずして成功したようだ。ニール・ヤングそしてこのボブ・ディランという鉱脈を掘り当てた感がある。これで当分は大丈夫だ。私は多くのボブ・ディランのアルバムを聴いてきたつもりだったが、それは15,6枚に過ぎない。コンピレーション・アルバム含めると3分に1にも及ばないのだ。
 
今手元には
「タイム・アウト・オブ・マインド」、
「スロー・トレイン・カミング」、
「ラブ・アンド・セフト」
が満を持して控えている。さあ、楽しみだ。
 

 

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