ジャクソン・ブラウン「ソロ・アコースティック 第1集」(2005年)
手元に、平成17年11月4日付産経新聞の記事切り抜きがある。桑原聡記者によるこのアルバムの紹介記事だ。私がこの記事を切り抜いてスクラップブックに貼り付けた理由は、私がこの記事の内容と同じ感想を持っていたからだ。引用しよう
「・・・彼はぼくのかけがえのない友達だった。
ところが、6枚目の『ホールド・アウト』から彼は変わり始めた。音は流行を取り入れたものとなり、歌詞は政治色、メッセージ色を強めていった。ぼくの心に彼の音楽は届かなくなった。」
確かに、私もそれまでのアルバムそしてベスト盤しか聴かなかった。繰り返し聴いてそれで十分だった。この記事を読んですぐにこのアルバムを買いに走った(いや、amazonで買ったのだったか)。直前に購入したニルス・ロフグレンの「アコーステック・ライブ」(既出)があまりにも出来が素晴らしかったので、それと比較した場合、ギターのテクニックも声の張りもちょっと見劣りがしてあまり聴かなかったのだが、iPodシャッフルで突然に流れてきては、やはり引き込まれてしまう。
何度も言うが、私はこのジャクソン・ブラウンの声が好きだ。いつまでも20代後半という種類の声だ。そしてジャクソン・ブラウンの曲に惹かれてしまうのだ。理屈ではない。何か切実に訴えてくるものを感じる。
後に発表された「ソロ・アコースティック 第2集」は、ある理由(日本盤でしか聴けないボーナストラックがあるからです)で国内盤を買い求めたが、なんと語りの部分も全て対訳がついてきているのだ。しまった!第1集も国内盤を求めるべきだった。語りの部分で観客が笑うのだがそれがよく理解できないのが残念でならない。
私の大好きな曲「ファウンテン・オブ・サロー(悲しみの泉)」もピアノの弾き語りで、より曲想を引き出した演奏、歌唱だ。そしてこのアルバムの中でも秀でていると思う。
出典は
「フォー・エヴリマン」から3曲
「レイト・フォー・ザ・スカイ」から2曲
「プリテンダー」から2曲
「ルッキング・イースト」から2曲
「ライヴズ・イン・ザ・バランス」から1曲
「アイム・アライヴ」から1曲
そして出典不明が1曲「The Birds Of St.Marks」 (それもそのはず、アンリリースドと書いてある、ライナーノーツよく読むべし。)
名曲揃いのライブだ。日本でもこのライヴを再現したという。この目で耳で直接確かめられなかったのが悔しくてならない。
再度桑原記者の記事で締めくくろう。
「おかえりなさい。ぼくの友達。」


by おぢさんRock委員会
ロンリー・サーファー